こんにちは!リョウです。
今回は簿記の学習について私の失敗談をお話しします。
私は簿記2級に合格し経理職に就いていますが、簿記の学びを振り返って失敗したこと、学んだことがあるのでお伝えできたらと思います。
簿記を学んでいる方の参考になれば幸いです。
【失敗①】簿記資格が就職に有利だと過信しすぎた
私は中途採用で未経験ながら経理職を目指している時期がありました。
経験職に就きたい私はネットなどで「簿記資格は2級までとれば就職に有利」という情報を信じきっていました。
その結果、当時の私は経理未経験でも
「簿記2級まで持っていれば、就職できる!」
と過度に期待をしてしまいました。
そして、簿記2級に合格しいざ就活!
が!
面接後は不採用通知の嵐…
「どちらかと言うと経理経験者がほしくて」
「簿記2級まで持っていても、経理の経験はないとなぁ」
ほとんどの面接でそのように言われてしまいました。
資格取得の努力は認めてもらえることはありました。
しかし採用までは繋がらなかったのです。
【結果】就職に有利になることは少なかった
これは私が中途採用で経理未経験という状態だというのも原因にありますが、就職に有利かどうかはその時の状況次第で変わります。
例えば下記のようなパターンです。
・新卒採用で簿記資格を保有している場合
・中途採用・経理未経験で簿記資格を保有している場合
・面接官が簿記資格保有をどれくらい評価してくれるのか
簿記資格を持っていても新卒採用なのか、中途採用なのかで評価に違いがあります。
特に中途採用では経験が重視される傾向があるので、新卒採用と比べ資格保有が有利になる可能性は低くなります。
また、面接官が資格保有を全く評価しないようなら、就職に有利とは言えません。
逆にある程度、評価してくれるのであれば、有利になると言えます。
なので簿記資格を持っているだけでは必ずしも就職に有利とは言えないわけです。
【学び】就職のためではなく将来のために勉強する
簿記資格さえ持っていれば就職できると過度に期待することは禁物だと学びました。
しかし、簿記の学習は経理以外にも家計管理や自営、フリーランスや節税などあらゆる場面に活躍します。
簿記での耐用年数の考え方は、アパート退去費用の考え方にも応用できました。
なので就職に有利と考えるのではなく将来の自分のためとなると考え、学習するといいのかもしれません。
【失敗②】学習方法が丸暗記中心
次の失敗ですが、学習方法が丸暗記中心になってしまったことです。
用語の意味は最低限理解はしていましたが、教材の問題のパターンをひたすら覚える方法をとっていたのです。
そして、3級と2級もそのような方法で合格しました。
しかし失敗談①の就活を乗り越え、経理職についたあとすぐにまたある壁にぶち当たります。
【結果】実務に応用できなかった
そうです。
簿記の資格を持っているのに、実務に応用できなかったのです。
これは私がパターンや暗記中心で勉強したため、肝心な取引の理解をおろそかにしたためです。
そのため実務では下記のような事が起こってしまいました。
あれ?習ったやり方と違う仕訳をしている。
こんなパターンなかったぞ…
減価償却ってどんな意味でどんな時に使うんだ?
これではだめだと思いもう一度、用語や仕訳の理解を深めました。
結局簿記を再度勉強することになってしまったのです。
【学び】取引や仕分けの理解を深める
簿記の勉強は暗記だけではなく理解することや理屈が重要だと気づきました。
会社が求めるのは
簿記の知識を活かして、どのように貢献してくれるか
ということなのです。
例えば減価償却について勉強して、「減価償却をこのように使えば節税になります」などの意見を言えれば会社に貢献できたことになります。
内容をあまり理解せず、ただ資格を持っている私はとても仕事で応用できませんでした。
つまり、取引の内容や仕訳を理解し仕事に活かすことで、やっと簿記を学習した意味を成すのだと思います。
簿記の学習では仕訳のパターンを暗記するより仕訳、取引の内容や用語を理解しながら、進めるのをおすすめします。
【簿記の学習について】まとめ
以上が私の簿記学習の失敗談でした。
この経験から学んだことをまとめます。
①簿記資格は就職を有利にするためだけではなく、将来の自分のために取得する
②簿記を学習する際はパターンを覚えるのではなく、仕訳や取引、用語を理解しながら進める
簿記は経理だけでなく、日常生活いろいろな場面で活用することができるすばらしいスキルだと思います。
ただ、「試験に合格すること」だけにこだわりすぎてしまうと、肝心の内容の理解がおろそかになってしまう可能性もあります。
簿記の学習では少し時間をかけて仕訳、取引の内容や用語の意味を深く理解してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!