こんにちは!リョウです。
今回は個別指導塾で塾長をしていたリョウから「失敗しない塾の選び方」をお伝えしたいと思います。
・子供が塾に通いたいと言っているけど、どうやって選べばいいの?
・集団指導と個別指導、どちらにしたらいいの?
このような塾選びの悩みを解決していきます。
【結論】塾に通う目的を明確にして、お子さんと相性のいい塾を探す
結論になりますが塾の選び方のポイントは
塾に通う目的を明確にして、お子さんと相性のいい塾を探す
ことです。
それでは詳しく解説していきます。
【ポイント①】塾に通う目的を明確にする
塾には様々な授業形態、指導方針、通塾スタイルがあります。
偏差値の高い学校の受験のみに対応している塾、授業は行わず学習管理をメインにする塾など様々です。
例えば「学習の習慣を身につけたい」という子が、受験対策をメインにしている塾を選ぼう!とはなりませんよね。
そのため塾に通う目的を明確にしないと、そもそもどんな塾に通ったらいいのかがわかりません。
しかし、明確な目的といってもよい例と悪い例があります。
[良い例]塾に通う明確な目的
塾に通う目的でよい例は「現状どんなことに困っていて、塾に通ってどうなりたいのかまで具体的に決めておく」ということです。
・テストで以前学習した方程式が全く解けなかったので、方程式をメインに学習して、基本だけでもマスターしたい
・部活を始めてから勉強する時間が減ってきたので、勉強の仕方を学び、学習の習慣を身につけたい
以上のような目的だと「現状困っていることと塾に通ってどうなりたいのか」ということをおさえています。
このような目的であれば多様な塾の中からある程度候補を絞ることができ、塾に入ってからの目標も決まっているのでモチベーションUPにも繋がります。
[悪い例]塾に通う明確な目的
塾に通う目的で悪い例は「成績が上がると評判の塾があるからや友達の誘いだからなど、お子さん自身にそもそも塾に通う具体的な目的がないこと」です。
・あの塾に通うと成績が上がると評判だから通ってみようかな
・あの塾は友達も通っているし、楽しそうだから通ってみようかな
このような目的で塾を選んでしまう問題点はその塾が自分にとって本当に合っているのかどうか分からないという点にあります。
また、上記の悪い例では次のように解釈できます。
・成績は上がるといっても、果たして自分に必要なのは成績を上げることだけなのか?
友達が通っているけど、どんな指導方式の塾なのか?
これではそもそも塾選び自体ができなくなります。
そのように考えてみると現状どんなことに困っていて、塾に通ってどうなりたいのかまで具体的に決めておくことが塾選びで重要なことがわかります。
【ポイント②】目的にあった授業形態を選ぶ
塾を検討する理由ができた後は、塾の授業形式を選びましょう。授業形式には大きく分けて2つあります。
・集団指導
・個別指導
では集団指導と個別指導の違いを簡単に説明します。
集団指導
集団指導の形式では講師1人に対して生徒を5人〜20人ほど同じクラスに集めて授業を行います。
特徴としてはある程度授業のカリキュラムが決められており、そのカリキュラム通りに授業が進んでいきます。
メリットとしては授業料が比較的安い傾向にある、講師の質が高いことが多いことです。
デメリットとしては授業の振替ができないことが多い、自力で学習を進める力がないと授業についていけないということです。
個別指導
個別指導の形式では講師1人に対し生徒1人、または講師1人に対し2〜3人ほど受け持ち、生徒それぞれで学習する内容も異なります。
特徴は受講内容や通塾時間をある程度自由に決められることです。
メリットとしては生徒1人1人に合った学習プランで勉強できる、わからなところをすぐに質問できるということです。
デメリットとしては授業料が高い、アルバイト講師とベテラン講師が在籍しているため講師によって指導力に差があるということです。
【ポイント③】通塾スタイルを選ぶ
塾の通塾スタイルは大きく分けて3つあります。
・通塾型
・訪問家庭教師型
・オンライン型
こちらも簡単に説明していきます。
通塾型
通塾型は塾という校舎があり、直接塾に通うスタイルになります。
多くの塾はこのスタイルになります。
メリットとしては受験情報などの学習に関する情報が多いことや、ライバルがいることで勉強のモチベーションを上げることができるということです。
デメリットは塾までの移動時間を考えないといけない、保護者が学習内容を把握しにくいということです。
訪問家庭教師型
訪問家庭教師型とは自宅に直接家庭教師を呼び、授業を行うスタイルです。
メリットとしては通塾スタイルと違い塾へ通う手間がかからない、マンツーマン形式がとれるということです。
デメリットは授業料が高いこと、講師を自宅に呼ぶため余計な気を使ってしまうといった点があります。
オンライン型
近年増加傾向にあるのがオンライン型です。
パソコン、タブレット、スマホとネット環境があれば場所を選ばず、授業が受けられます。
メリットとしてはネット環境があれば場所を選ばす授業が受けれることと、保護者が授業を確認しやすいことです。
デメリットは対面形式ではないため講師との信頼関係が築けないことやパソコン、タブレット等を使うので眼精疲労が出やすいということです。
【ポイント③】費用を確認する
塾の費用についても必ず確認しましょう。
なぜならパンフレットやホームページで掲載されている料金以外に費用が発生する可能性があるからです。
塾に入った後で
「こんなに請求されるの!?」
といったことを防ぐためです。費用面に関しては必ず電話やメールで塾に直接問い合わせをした方が良いでしょう。
塾では主に次の項目で費用が発生します。
・入塾金
・毎月の授業料
・テスト対策費
・期別講習費(夏期講習・冬期講習等)
・模試代
・テキスト代
・設備費
・勉強合宿費 など
以上の項目についてはどれくらい費用がかかるのか、塾に問い合わせることをおすすめします。
上記以外にも費用が発生する項目があるか、途中で辞めた場合の解約金の有無なども確認してみましょう。
また、塾によっては模試や期別講習が強制となっている塾もあります。
発生する費用が任意なのか強制なのかも確認しておくといいでしょう。
塾費用の相場ですが塾によって費用が大きく変わるため何とも言えませんが、集団指導より個別指導のほうが費用は高くなる傾向があります。
多くの塾では講師が生徒を指導する人数が少人数になればなるほど費用は高くなります。
また、講師の質(アルバイトなのか教員免許を持っているのか)によっても費用が左右される場合もあります。
【ポイント④】塾説明、体験授業は複数の塾で受けてみる
以上のポイント①〜③についてある程度塾選びができたら、実際に塾に行き説明を聞いたり、体験授業を受けてみましょう。
その際注意する点は、複数の塾で説明を聞く、体験授業を受けるということです。
なぜ複数の塾で説明を聞き、体験授業を受けた方が良いのでしょうか?
理由は3つあります。
[理由①]塾での授業内容、指導方針を確認するため
まず塾では入塾前に面談を行います。
その際に塾説明や授業内容、指導方針等の説明があります。1つの塾の説明を聞いただけでは本当に授業内容、指導方針がお子さんにとって適切かどうかはまだ分かりません。
そのため複数の塾で説明を聞きその中で納得のいく授業内容、指導方針を持つ塾を選びましょう。
[理由②]講師とお子さんの相性を確認するため
講師とお子さんの相性はかなり重要です。
なぜなら、講師との相性によってはモチベーション低下や成績が上がらないなどの影響がでてくるからです。最悪の場合、あの先生とは合わないから塾に行きたくないとお子さんが言う可能性もあります。
講師との相性に関しては複数の塾の体験授業を受け、お子さんとの最も相性の良い講師がいる塾を選びましょう。
[理由③]塾の雰囲気を確認するため
通塾スタイルの塾に限りますが塾の雰囲気も確認しましょう。
なぜなら、塾の雰囲気とお子さんの相性が合わないといったことを防ぎたいからです。
「生徒さんが活気のある塾」、「静かで黙々と生徒さんが勉強している塾」など塾によって雰囲気はかなり異なります。
例えば普段おとなしいお子さんがすごい活気のある塾に通わせるとしたらどうでしょうか?
通わせてみたら活気のあるお子さんになったなど変化もあるかもしれませんが、塾の雰囲気が合わないと思ってしまうお子さんも多いと思います。
このような塾の雰囲気とお子さんのミスマッチを防ぐために、塾の雰囲気は塾説明、体験授業の際に気にしておくことをおすすめします。
【塾の選び方のポイント】まとめ
ここまで失敗しない塾の選び方を解説してきましたので、ざっくりまとめをします。
塾の選び方で失敗しないポイントは次の4つになります。
①塾に通う明確な目的を持つ
②お子さんに合った授業形式を選ぶ
③費用面は塾に問い合わせる
④複数の塾で説明、体験授業を受ける
最後になりますが塾に通うのはお子さんであり、勉強するのもお子さんです。
主役はお子さんになるのです。
最終的にはお子さんの意思、意見を最大限尊重し、お子さんが成長できるような塾を探してみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。